AIへの指示の書き方

「人混みは避けて、ゆっくり回りたい」——せっかくAIに旅程を作ってもらうなら、そんな希望も汲んでほしいところです。旅かるたでは、条件を入れる最後のステップに自由に要望を書ける欄があります。

この欄に何を書くかで結果は変わるのですが、実は変わる書き方と、変わらない書き方があります。このページでは、どう書けば希望が旅程に反映されるのかを紹介します。

過ごし方の希望を自由に書き込む入力欄

大きく変わるのは「どう過ごしたいか」

いちばん結果が変わるのは、過ごし方の希望です。

書くとよいこと例
ペース1日3か所くらい/朝はゆっくり出たい/夕方は早めに宿に入りたい
避けたいこと人混みは苦手/長い階段は避けたい/乗り換えを減らしたい
重心食事を大事にしたい/写真を撮る時間がほしい/子どもが飽きない場所を多めに

こうした希望は、旅程の組み立て方を変えます。1日に入る件数、移動の挟み方、滞在時間の配分が変わります。

日付は、1日ずつ書き出す

「2泊3日で」とお願いしたのに、2日目がまるごと空いた旅程が返ってきた——AIに旅程を作らせると、そんなことが起きる場合があります。

実は、AIは「何日間の旅行か」を、思ったほど正確に数えていません。人間なら当たり前に数えられることが、AIは意外と苦手なのです。

旅かるたの開発中に測ってみたところ、予定と予定の間に48時間の空白——丸2日なにも無い旅程が出たことがありました。そこで、AIへ渡す指示を日付を1日ずつ書き出す形に変えたところ、最大の空白は4時間まで縮みました。

9月1日、9月2日、9月3日の3日間(2泊3日)です。どの日にも予定を入れてください。

「2泊3日」と書くかわりに、日付を並べる。それだけで結果が変わります。

なお、旅かるたでは、この処理を内部で行っています。条件入力で日程を指定すれば、日付の書き出しは自動で渡ります。ここに書いたのは、他のAIで旅程を作るときにも使える話です。

効きにくいのは「場所の指定」

「◯◯神社に行きたい」と自由入力に書くこともできますが、それは前のステップで登録するほうが確実です。

前のステップで★を付けた場所は必ず旅程に入ります。いっぽう、自由入力に書いた場所は、入るとは限りません。

前のステップは「決まっていること」を伝える場所、自由入力は「方針」を伝える場所——そう分けて考えると、うまくいきます。

書き方のコツ

短くていい

長く書けば精度が上がる、というものではありません。方針が2〜3個伝わればOKです。

1日3か所くらいでゆっくり回りたい。人混みは避けたい。夕食は落ち着いた店で。

数えられるものは、AIに数えさせない

日数の話と同じで、AIは「数えること」があまり得意ではありません。なので、数はこちらで決めて渡すのがコツです。

あいまいな量は、AIが自分なりに解釈します。そして、その解釈は毎回変わります。同じ指示で2回作って結果がまるで違うときは、たいていは数字があいまいです。

否定形も伝わる

「◯◯したくない」という書き方も有効です。入れたいものより、避けたいもののほうが書きやすいことも多いので、思いつくほうから書いてください。

1回で完璧を狙わなくて大丈夫です

最後に、いちばん気が楽になる話を。完璧な指示を1回で書く必要はありません。

というのも、長い指示ほど、どこかが無視されます。条件を10個書くと、そのうち2つ3つは反映されないことがよくあります。AIがさぼっているわけではなく、すべてを同時に満たす旅程が、そもそも存在しないことがあるためです。

このように進めるのが早道です。

  1. いちばん譲れない方針を2〜3個だけ書いて、作らせる
  2. できたものを見て、直したいところを1つずつ伝える

旅かるたの旅程はカード形式なので、順番を入れ替える、時間を変える、いらない予定を外す——後からいくらでも組み直せます。「完璧な指示を1回で書く」より、「大まかに作って、あとで直す」。このほうがずっと効率的です。

他のAIで旅程を作るときも同じ

ここまでの話は、旅かるたに限りません。ChatGPTなど他のAIに旅程を作らせるときも、そのまま使えます。要点は4つです。

日付を並べる「2泊3日」ではなく「9月1日・2日・3日」
1日の両端を書く「朝9時に出て、18時には宿に入りたい」
避けたいことを書く「乗り換えは少なめに」「長い階段は避けたい」
移動時間を確かめるAIが出す所要時間は、そのまま信じない

そして、最後の1つがいちばん大切です。

AIは移動時間を「それらしい数字」で埋めます。実際の時刻表を見ているわけではありません。旅程の形はAIに作らせて、時刻は自分で確かめる——この分担にしておくと、当日に困りません。

くわしくは移動時間の見積もり方へ